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【SchLib】ロジックICの電源ピン・グランドピン [TechLIB-SCH 回路図ライブラリ]

電子回路図CADの機能として、電源の接続を記述しなくても自動で接続情報を出力してくれる
便利な機能が、EDA各社の初期のバージョンから存在します。
ランダムロジック全盛期の時代には、能率・効率よく作図作業が進み、見た目もスッキリとした
回路図を描くことができ、手書き図面と同じレベルの図面を早く完成させることが可能に為りました。

しかし、この時代でも接続ネットやルールチェック(ERC)機能は余り利用されていませんでした。
回路設計者の怠慢かもしれませんが、電源の接続や入出力の競合などの確認などは、
基板設計者のセンスに頼っていました。
しかし、基板設計者の全てが電気的知識を持っていた訳でもないので、色々とトラブルが発生しました。
回路設計者の勘違いや、基板設計者の経験不足、中間検査の手抜き、人手や時間の不足など等
理由は沢山ありましたが、多くの電子回路CADが導入されました。
また、この時代回路設計者の知識不足や怠慢から、色々なトラブルが発生します。
ロジック回路で、電源とグランドが、全く配線されていない基板を見掛けるように為りました。
この様な不思議なトラブルが、なぜ起こったか?、大きな素朴な疑問でした。
原因は、次の様なものが考えられます。
 ・ 回路設計者が電子回路図CADを理解していない。
 ・ 回路図ライブラリの構造を理解していない。
 ・ CADから出力されたネットを確認・検証していない。
 ・ 基板設計者の知識不足・経験不足。
 ・ アートワーク(がーバーデータ)を充分チェックしていない。
まだ、理由は有りそうですが、一言で言い切るなら、”思い込み設計”があるようです。

最近の、TechLIB-SCH では、電源ピン・グランド・ピンを非表示にする事を中止しました。
理由は、上記の様なトラブルを誘発しない為。
また、最近の半導体は電源の種類が多くなり、システム内の電源系統が複数存在する為。

TechLIB-SCHは、トラブルを誘発しないライブラリ制作に注力しています。

Altium Designer には、未配線を検出する機能が有ります。是非、活用してチェックしてください。

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